LC / LFAボッシュレックスロス ロジックバルブ
マニホールド内部に組み込むカートリッジ式油圧弁。大流量・高圧・高速切替が求められるプレス機・ギロチンシャーなど、通常の方向切換弁だけでは対応困難な装置に使用されます。
LC — ロジックエレメント
マニホールド内部に組み込まれる主弁部
ポペットまたはスプール状のエレメントが開閉し、AポートとBポート間の油流れを制御。開閉状態はパイロット圧・スプリング力・主回路側の圧力差によって決まります。3種類の面積(A1・A2・A3)の力関係によりポペットの開閉が制御されます。
LFA — カバー
LCエレメント上部に取り付けるカバー
単なるフタではなく、パイロット油路・オリフィス・チェック機能・電磁弁・圧力制御部などを組み合わせてLCエレメントの開閉条件を制御します。カバー形式の違いにより多彩な機能が実現できます。
チェック弁機能
逆流防止。油の一方向流れを確実に保持。スプリング記号05を推奨。
方向制御(シャットオフ)
電磁弁ONでロジック弁開、OFFで閉。スプリング記号20を推奨。
圧力制御(リリーフ)
設定圧力でのリリーフ・シーケンス制御。スプリング記号40を推奨。
アンロード制御
ポンプ吐出油を無負荷でタンクへ戻す。DBWタイプカバーを使用。
背圧制御
リターン油路に背圧を持たせ動作を安定化。カウンタ弁機能も実現可能。
流量制御(絞り弁)
ストロークリミッタ付カバーで開度制御。切換速度の調整が可能。
差圧制御
入出口差圧に応じた流量制御。複合機能も1個のエレメントで実現可能。
速度切替
高速・低速の工程切替制御。シャトル弁との組み合わせで複合機能に対応。
| 口径 (mm) | 定格流量 (L/min) | 定格圧力 (kgf/cm²) | 圧力損失 (MPa) | パイロット容積 (cc) | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 16 | 200 | 315 / 420 | 0.8 | 1.6 | 小型装置・補助回路 |
| 25 | 450 | 315 / 420 | 0.7 | 3.8 | 中型装置 |
| 32 | 750 | 315 / 420 | 0.7 | 7.4 | 中型プレス・シャー 標準 |
| 40 | 1,250 | 315 / 420 | 0.7 | 16.6 | 大型プレス・シャー 標準 |
| 50 | 2,000 | 315 / 420 | 0.5 | 39.4 | 大型装置・高流量 |
| 63 | 3,000 | 315 / 420 | 0.6 | 65 | 大型装置・高流量 |
| 80 | 4,500 | 315 / 420 | 0.5 | 136 | 超大型装置 |
| 100 | 7,000 | 315 / 420 | 0.4 | 285 | 超大型・製鉄機械 |
※ A,Bタイプエレメント・クッション無・スプリング無・作動油ISO VG46相当・油温45℃の条件。定格圧力はWE電磁弁使用時315 kgf/cm²、SEポペット弁使用時420 kgf/cm²。
スプリング選定の目安
記号 00(スプリングなし)
最も通過抵抗が小さい。低圧・低速切換回路向け。
記号 05
チェック弁機能に推奨。クラッキング圧 約0.5 kgf/cm²(A→B)。
記号 20
切換弁機能に推奨。クラッキング圧 約2.0 kgf/cm²(A→B)。
記号 40
圧力制御機能に推奨。クラッキング圧 約4.0 kgf/cm²(A→B)。
ギロチンシャー
板材切断装置の油圧回路
- 切断シリンダの高速下降
- 低速切断(加圧制御)
- 戻り動作
- 背圧保持(シリンダ安定保持)
プレス機
大型プレス装置の油圧回路
- 高速接近(ラム下降)
- 加圧工程切替
- 圧力保持
- 戻り動作(ラム上昇)
- ✓大流量(500L/min以上)で重量比1/2〜1/3に軽量化
- ✓シート形・ゼロラップ構造で応答遅れ最小
- ✓可動部質量がスプール弁の1/5〜1/6で高応答
- ✓シート形弁のためリークレス回路の構成が容易
- ✓1個のロジック弁に複数機能を持たせてバルブ点数削減
- ✓4方向を個別口径で選定できるため無駄がない
- ▲スプールとランドのオーバーラップにより応答遅れが発生
- ▲大流量では複数台使用が必要でシステムが大型化
- ▲4方向すべて同一口径選定のため無駄が生じやすい
- ▲スプールとボア間のリークが避けられない
- ▲配管・マニホールドが大型化し設置スペースを要する
不具合症状
- 合わせ面からの油漏れ
- 内部リークによる圧力低下
- 動作が遅い
- 開かない・閉じない
- 圧力保持できない
- ハンチングする
- シリンダが勝手に動く
主な原因
- Oリング・バックアップリングの劣化
- LCエレメントの摩耗・傷・かじり
- シート部の摩耗
- LFAカバー内部・オリフィスの詰まり
- パイロット圧不足
- スプリング折損・へたり
- 組付方向・部品組み違い
- 閉弁保持不良(パイロット圧降下)
- 01LCエレメントの取り外し・分解
- 02LFAカバーの分解点検
- 03Oリング・バックアップリング交換
- 04内部洗浄
- 05シート部・摺動部の確認
- 06再組付け・動作確認

コメント