ボッシュレックスロス ロジックバルブ(LC/LFA)の構造・選定・修理対応

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Bosch Rexroth — Logic Valve

LC / LFAボッシュレックスロス ロジックバルブ

マニホールド内部に組み込むカートリッジ式油圧弁。大流量・高圧・高速切替が求められるプレス機・ギロチンシャーなど、通常の方向切換弁だけでは対応困難な装置に使用されます。

LC + LFA
組み合わせ構成
8サイズ
16〜100mm
7機能
対応可能機能
01
Structure
基本構成
MAIN VALVE

LC — ロジックエレメント

マニホールド内部に組み込まれる主弁部

ポペットまたはスプール状のエレメントが開閉し、AポートとBポート間の油流れを制御。開閉状態はパイロット圧・スプリング力・主回路側の圧力差によって決まります。3種類の面積(A1・A2・A3)の力関係によりポペットの開閉が制御されます。

COVER

LFA — カバー

LCエレメント上部に取り付けるカバー

単なるフタではなく、パイロット油路・オリフィス・チェック機能・電磁弁・圧力制御部などを組み合わせてLCエレメントの開閉条件を制御します。カバー形式の違いにより多彩な機能が実現できます。

LC は「大流量を通す主要部分」、LFA は「そのLCをどう動かすかを決める制御部分」です。1970年にRexrothが世界に先駆けて開発し、高速鍛造プレス・スクラップシャー・射出成形機などに急速に普及しました。

02
Functions
対応可能機能

チェック弁機能

逆流防止。油の一方向流れを確実に保持。スプリング記号05を推奨。

方向制御(シャットオフ)

電磁弁ONでロジック弁開、OFFで閉。スプリング記号20を推奨。

圧力制御(リリーフ)

設定圧力でのリリーフ・シーケンス制御。スプリング記号40を推奨。

アンロード制御

ポンプ吐出油を無負荷でタンクへ戻す。DBWタイプカバーを使用。

背圧制御

リターン油路に背圧を持たせ動作を安定化。カウンタ弁機能も実現可能。

流量制御(絞り弁)

ストロークリミッタ付カバーで開度制御。切換速度の調整が可能。

差圧制御

入出口差圧に応じた流量制御。複合機能も1個のエレメントで実現可能。

速度切替

高速・低速の工程切替制御。シャトル弁との組み合わせで複合機能に対応。


03
Size Lineup & Specs
型式・サイズ・定格仕様
口径 (mm)定格流量 (L/min)定格圧力 (kgf/cm²)圧力損失 (MPa)パイロット容積 (cc)主な用途
16200315 / 4200.81.6小型装置・補助回路
25450315 / 4200.73.8中型装置
32750315 / 4200.77.4中型プレス・シャー 標準
401,250315 / 4200.716.6大型プレス・シャー 標準
502,000315 / 4200.539.4大型装置・高流量
633,000315 / 4200.665大型装置・高流量
804,500315 / 4200.5136超大型装置
1007,000315 / 4200.4285超大型・製鉄機械

※ A,Bタイプエレメント・クッション無・スプリング無・作動油ISO VG46相当・油温45℃の条件。定格圧力はWE電磁弁使用時315 kgf/cm²、SEポペット弁使用時420 kgf/cm²。

スプリング選定の目安

記号 00(スプリングなし)

最も通過抵抗が小さい。低圧・低速切換回路向け。

記号 05

チェック弁機能に推奨。クラッキング圧 約0.5 kgf/cm²(A→B)。

記号 20

切換弁機能に推奨。クラッキング圧 約2.0 kgf/cm²(A→B)。

記号 40

圧力制御機能に推奨。クラッキング圧 約4.0 kgf/cm²(A→B)。

型式表示の読み方
LC 32 A 20 D 5 *
LC= ロジックエレメント
32= サイズ(口径mm)
A= 面積比 2:1(B=14.3:1)
20= スプリング記号
D= クッション付(E=なし)
*= シール材(無記号=標準 / V=バイトン)
LFA 32 WEA 5 * /**
LFA= ロジックカバー
D= 標準カバー
H2= ストロークリミッタ付
WEA= 電磁弁付(NC形)
WEB= 電磁弁付(NO形)
DB= 圧力制御カバー(リリーフ付)

04
Applications
使用事例

ギロチンシャー

板材切断装置の油圧回路

  • 切断シリンダの高速下降
  • 低速切断(加圧制御)
  • 戻り動作
  • 背圧保持(シリンダ安定保持)

プレス機

大型プレス装置の油圧回路

  • 高速接近(ラム下降)
  • 加圧工程切替
  • 圧力保持
  • 戻り動作(ラム上昇)

04+
HLS System Advantages
スプール弁との比較・HLSシステムの優位性
LOGIC VALVE — HLS
  • 大流量(500L/min以上)で重量比1/2〜1/3に軽量化
  • シート形・ゼロラップ構造で応答遅れ最小
  • 可動部質量がスプール弁の1/5〜1/6で高応答
  • シート形弁のためリークレス回路の構成が容易
  • 1個のロジック弁に複数機能を持たせてバルブ点数削減
  • 4方向を個別口径で選定できるため無駄がない
SPOOL VALVE — 比較
  • スプールとランドのオーバーラップにより応答遅れが発生
  • 大流量では複数台使用が必要でシステムが大型化
  • 4方向すべて同一口径選定のため無駄が生じやすい
  • スプールとボア間のリークが避けられない
  • 配管・マニホールドが大型化し設置スペースを要する

05
Trouble & Cause
よくある不具合と主な原因

不具合症状

  • 合わせ面からの油漏れ
  • 内部リークによる圧力低下
  • 動作が遅い
  • 開かない・閉じない
  • 圧力保持できない
  • ハンチングする
  • シリンダが勝手に動く

主な原因

  • Oリング・バックアップリングの劣化
  • LCエレメントの摩耗・傷・かじり
  • シート部の摩耗
  • LFAカバー内部・オリフィスの詰まり
  • パイロット圧不足
  • スプリング折損・へたり
  • 組付方向・部品組み違い
  • 閉弁保持不良(パイロット圧降下)
ロジックバルブは外観だけでは原因を判断しにくいため、現物分解確認・油圧回路図・マニホールド図面・不具合発生時の圧力確認が重要です。
07
Service
修理・シール交換対応
  • 01LCエレメントの取り外し・分解
  • 02LFAカバーの分解点検
  • 03Oリング・バックアップリング交換
  • 04内部洗浄
  • 05シート部・摺動部の確認
  • 06再組付け・動作確認

型式が不明な場合もご相談ください

LCとLFAはマニホールド内部に組み込まれているため、外から見えない場合があります。現物写真・マニホールド全体写真・油圧回路図・不具合内容があれば確認可能な場合があります。カバー部の刻印、周辺バルブ、配管接続部、装置全体の写真をお送りください。

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